生理痛を我慢する前に、知っておいてほしい生理のこと

生理痛、つらいですよね。でも、
「飲んでいるうちに効かなくなるから、痛み止めは飲まない方が良いよ」
「痛み止めを飲んでいたら、陣痛の痛みに耐えられなくなるらしいよ」
なんて、言われたことはありませんか。

はっきり申し上げます。これらの情報は、フェイクです。
正しい知識を身につけて、少しでも快適な月経期を過ごしましょう。

生理ってなんだ?

生理は、専門用語では「月経」と言います。
月経は、子宮の内側の組織(子宮内膜)がはがれておこるものです。子宮は赤ちゃんを育てる場所で、子宮内膜はそのベッドの役割をはたします。毎月、準備したベッドが必要なくなった時、月経としてはがれ落ちて、次の準備を始めます。

したがって、思春期になって生理が始まるということは、自分の身体が赤ちゃんを受け入れることができるようになったサインです。卵巣が女性ホルモンを分泌し、大人の身体へと変化していきます。
胸がふくらんだり、毛が生えてきたり、驚きや戸惑いもあるかもしれませんが、これらの変化も含めて大切なあなたの身体です。

生理のことをネガティブにとらえないでくださいね。

生理痛はガマンしない

生理ではがれた子宮内膜が子宮から出ようとするとき、狭い子宮の入口を通ります。子宮は、子宮内膜を出すために収縮します。また、子宮内膜の中には、痛みの原因となる物質も含まれています。
読んでいるだけでも、お腹が痛くなりそうでしょう?これらが生理痛の原因です。

痛み止めは、痛みの原因となる物質が作られるのをブロックします。早めに飲むことで、より効果が期待できます。

生理痛はガマンしない。必要なら、痛み止めを飲みましょう。

痛み止めを飲むときには、飲み方や飲む量を守りましょう。また、アレルギーや喘息などがあると注意が必要です。心配なら、医師や薬剤師に相談してくださいね。

PMS(月経前症候群)ってなんだ? 

生理痛もつらいけど、生理前の体調もよくない。そんなことはありませんか?
生理の1-2週間前に続く、イライラ、怒りっぽくなる、下腹部痛、胸のハリ、憂うつなどの症状を「PMS(月経前症候群)」と言います。
原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が関係していると考えられています。
ある研究(文献1)によると、日本の女子高生の11.3%が日常生活に支障がある程度のPMS症状を訴えていたそうです。また、85%が月経困難症(生理痛や腰痛、嘔気などの月経期の症状)がありました。

PMSの症状と付き合うために、まず自分のリズムを知りましょう。いつ、どのような症状が出やすい、と知るだけでも対処しやすくなります。そして、症状が出る時期には、意識して気分転換やリラックスする時間をつくりましょう。また、カルシウムやマグネシウムを積極的にとった方がよいと言われています。

薬による治療も可能です。たとえば、ピル(経口避妊薬)を飲めば、女性ホルモンの変動がなくなるためPMSの症状が軽くなり、子宮内膜も薄くなるので生理痛も軽くなります。
PMSや月経困難症の症状が重い時には、産婦人科医に相談してください。

月経トラブルのために、生涯のうち10年間もネガティブ!?

例えば、1ヶ月のうち8日間、PMSや生理痛などでネガティブな症状や気持ちがあったとしましょう。12歳で初経を迎え、50歳で閉経するとして、月経は38年間ほど続きます。
すなわち、
8×12=96
96×38=3648
生涯のうち、トータル約10年間も、ネガティブな時期があることになります。

PMSなどの月経に関するトラブルは、正しい知識があれば適切な対処ができます。つらい症状が軽くなります。つらい時期も短くできるし、しのぎやすくなります。
繰り返しますが、PMSや月経困難症の症状がつらいと感じたら、産婦人科医に相談してください。

次回、10月5日にWACCAで開催される「女性のからだのワーク」は、
『生理前あるある~PMS(月経前症候群)など~』がテーマです。
あなた自身のこと、娘さんのこと、気になることがあれば、是非ご参加くださいね。

参考文献

(1)Kitamura, M., Takeda, T., Koga, S. et al. Arch Womens Ment Health (2012) 15: 131.