病気を知って、周りに知らせて、PMS(月経前症候群)を乗り切っていこう

10月5日に、WACCAで開催された「女性のからだのワーク」に参加しました。今回のテーマは、「PMS(月経前症候群)」でした。
先日、こちらでも説明しましたが、ワークを振り返りつつ、あらためてPMSについて復習しておきましょう。

PMS(月経前症候群)とは

今回参加された方には、「PMSについて初めて聞いた」という人も「わたし、これなんです!」という人もいらっしゃいました。以前に比べると、認知度は上がっている印象があります。

PMSとは、「月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消失するもの」と定義されています。
その頻度は全女性の50~80%との報告があり、多くの方が何らかの症状を自覚されているようです。

原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。しかし、ほとんどの場合、血液中の女性ホルモン値は正常です。
脳内の神経伝達物質の一つであるセロトニンを増やす薬がPMSに有効であることを考えると、黄体期後半における女性ホルモンの変化(減少)が脳内のホルモンや神経伝達物質に影響を与えた結果、PMSの症状が出現すると推測されます。

PMS(月経前症候群)の症状

精神神経症状として、情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害があります。
また、自律神経症状として、のぼせ、食欲の変化、めまい、倦怠感を感じる人もいます。
身体的症状として、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹や乳房の張りなどがあります。

このように、症状は多岐にわたります。
今回は、「イライラ」に関する話が多かったのですが、いろいろなエピソードに対して「あるある!」と賛同の声があがり、話が盛り上がりました。

日常生活で実践できるPMS対策

まず、あなたのつらい症状がPMSであるかどうかを知ることから始めましょう。
月経がいつ始まったか、量はどのくらいか、いつ終わったか、といった月経の記録とともに、日々のつらい症状の有無や程度を記録していきます。お持ちの手帳に記録してもよいでしょうし、スマホのアプリを活用してもよいでしょう。
下記のように、記録する用紙をダウンロードできるサイトもあります。月経に関する医療情報も提供されています。

PMSの症状を和らげるためには、日頃のセルフケアが大切です。できるものから取り入れてみましょう。

  1. 食事の工夫
    • ビタミンやミネラルをしっかり摂る
    • 甘いものを控える
    • 刺激物やアルコールを控える
  2. 適度な運動
  3. 自分に合ったリフレッシュ、リラックス法を取り入れる
    • アロマセラピー、好きな音楽など
    • ヨガ、マッサージなど
  4. ストレス管理
    • ストレスを溜めない
    • つらい時期のスケジュールはゆとりを持って
    • 周りの人に伝えて、理解を得る

今回、ワークでお互いの抱えている悩みや疑問を共有することができました。ふだんの会話で月経が話題になることはほとんどないだけに、「ああ、こんなことを感じているのは自分だけではなかったんだ」「もっと周りに頼ってもよいのか」などと多くの気づきも得られました。
それだけでも、つらさをやわらげる効果がありそうですが、今回得た知識を活かしてあなたに合ったセルフケアも実行に移していきましょう。

産婦人科によるPMS対策

セルフケアによっても改善しないつらい症状は、産婦人科で相談しましょう。医師と相談し、あなたに合った治療を選択することが可能です。

  1. ホルモン療法
  2. 漢方薬
  3. 向精神薬
  4. その他の対症療法

ところで、産婦人科を受診する際には、PMSの症状に関する記録をつけたものを持参すると良いでしょう。症状をまとめて伝えられるので、限られた診察時間でもよりたくさん相談をすることができます。