【2022年1月版】妊娠中のCOVID-19対策
オミクロン株の感染が広まったことで、全国的に新型コロナウイルス感染症の流行が再拡大しています。
これに伴って、厚生労働省が発行している「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策~妊婦の方々へ~」というリーフレットが先日更新されました。
今日は、この更新版の概要をご紹介します。
リーフレットは、下記URLでダウンロードが可能です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策~妊婦の方々へ~(厚生労働省、令和4年1月25日更新)
新型コロナウイルス感染症が妊娠に与える影響
今までの研究や調査結果から、以下のようなことがわかってきました。
妊娠中に感染しても、妊娠していない同年代の女性と経過は変わらない。
しかし、妊娠後期に感染すると、早産の可能性が高まり、妊婦本人も重症化しやすいという報告がある。
また、高年齢の妊娠、肥満、高血圧、糖尿病などのリスク因子があると、重症化しやすい。
妊婦の感染が胎児に与える影響は?
妊婦から胎児への感染はまれである。
妊娠初期または中期に新型コロナウイルスに感染した場合に、ウイルスが原因で胎児に先天異常が引き起こされる可能性は低い。
妊娠後期の重症化リスク、合併症を持った妊婦の重症化リスクを考え、「妊娠はCOVID-19の重症化リスクの1つである」と言ってもよいかもしれません。感染対策をしっかりと実践しましょう。
新型コロナウイルスワクチン
妊娠中、授乳中の方も、ワクチンの接種が可能である。妊娠初期の接種を避ける必要はない。
現在日本で使用されている、新型コロナウイルスに対するワクチンが妊娠、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はない。
新型コロナウイルスに感染したときは…
妊婦健診をどうするか、などについては、かかりつけの産婦人科医に相談してください。経過が順調であれば、妊婦健診を延期することは問題ありません。産婦人科医の指示に従いましょう。
出産が近い場合には、新型コロナウイルス陽性の患者を受け入れている施設で出産することになるかもしれません。
自宅療養をする場合には、出血や破水感、お腹のはりなどの妊娠に関連した異常の有無とともに、新型コロナウイルス感染症の症状の有無や程度について健康観察を続けてください。
詳しくは、日本産科婦人科学会が2020年8月に発表した下記資料を参考にしてください。
新型コロナウイルス感染で妊娠中に自宅や宿泊療養(ホテルなど)となられた方へ(日本産科婦人科学会、2021年8月23日)
新型コロナウイルス感染症への感染に不安がある方へ
妊娠中、職場での新型コロナウイルス感染症への感染のおそれに関する心理的なストレスが強いと認められた場合には、産婦人科医などの指示があれば、作業や出勤の制限などの措置が受けられます。
2022年1月末までの措置でしたが、この度3月末まで延長されました。
この措置を必要だと感じる妊婦さんは、かかりつけ医に相談しましょう。必要な書類をもらって職場に申告してください。
最新情報をチェックしていきましょう
新型コロナウイルス感染症については、まだ分からないことがたくさんあります。その中で、少しずつ分かってきたことを基に、新たな対策が進んできました。これからも、対策内容や方針が変わっていくことがあるでしょう。
最新の情報を得て、最善の対策をとっていきましょう。
厚生労働省のホームページには、妊産婦や乳幼児に向けた情報が集約されているページがあります。こちらも参考にしてください。
日本産科婦人科学会のホームページにおける、新型コロナウイルス感染症関連情報は以下のページに集約されています。
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