不正出血があったときは、どうしたらいい?
月経(生理)ではない出血は、不正出血です。
不正出血は、基本的にすべて異常な出血です。
不正出血があったときは、どうしたらいいでしょうか。
今回は、その対応についてお伝えしましょう。
不正出血って?
不正出血には、次のようなものがあります。
- 月経と月経の間に出る出血
- セックスの後に出る出血
- 閉経後の出血
- 正常とは言えない月経は要注意(月経ではなく、不正出血の可能性があります)
正常な月経の目安は、以前の記事でご説明しています。
詳しくは、「正常な月経(生理)の目安を教えて」をご参照ください。
不正出血の原因
不正出血の原因は、以下に示すとおり多岐にわたります。
- ホルモンのバランスが崩れた
- ピルなどの薬の影響
- 子宮筋腫やがんなどの病気
- 感染症などの炎症
- 妊娠に関連したもの
いずれも、原因に応じた治療が必要になります。
特に、妊娠中の場合の出血は、必ず産婦人科に相談してください。
不正出血があれば、早めに受診を
不正出血があった場合には、産婦人科を受診して原因を突き止めましょう。
受診する時期は、早めがいいでしょう。
出血が止まるのを待つ必要はありません。
産婦人科では、こんな検査をします
不正出血があった場合には、以下のような検査を行います。
- 内診
- 超音波検査
- 細胞診(がん検診)
- 性感染症の検査など
内診は、出血の部位や状態を確認するために必要です。
ただ、絶対にしなくてはいけないものではありません。
思春期のお子さんなどの場合、内診をするかどうか担当医と相談してみてください。
産婦人科では、こんな治療を行います
原因に応じて、下記のような治療を行います。
- ホルモン剤
- 止血剤
- 抗炎症薬や抗生物質
- ポリープ切除など
早めの受診がおすすめな理由
それは、早く治療した方がいい病気を見逃したくないからです。
たとえば、子宮頸がんは、若い女性でもよく見つかるがんです。
初期に見つければ子宮を残した治療ができますが、進行してしまうと治療に苦労します。
出血の量が多い場合、貧血が心配です。
出血が止まらず、輸血が必要になることもあります。
性感染症などの病気では、将来の妊孕性、妊娠のしやすさに影響を与えるものもあります。
早めの受診によって、これらの病気を見逃さないことが大切です。
以前の不正出血と今回の不正出血の原因が同じとは限りません。前回大丈夫、と言われた人も放置しないようにしましょう。