素敵なスペースで、月経のしくみについて解説しました
今月は、WACCAの「女性のからだのワーク」は、出張講座でした。近くのコワーキングスペースであるヨンバンカンニカイにお邪魔して、「月経のしくみと女性ホルモン」というタイトルでお話をしてきました。
参加者の皆さんから質問もたくさんあり、有意義な講座になりました。
また、「職場や自分の子どもたちにも、こんな話を聞かせたい」という声もいただきました。Mimosaとして活動を継続し、さらに充実させていこうと想いを新たにすることができました。
月経のしくみを知ろう
月経は、子宮内膜がはがれて起こる出血で、だいたい月に一度起こります。
排卵した卵子が精子と出会って受精卵になると、やがて子宮内膜にくっついて妊娠が成立します。これを着床といいますが、着床するためには子宮内膜が適度に厚くなっている必要があります。
子宮は、妊娠に備えて、毎月子宮内膜を厚く準備し、妊娠しなかったらその内膜をはがすことを繰り返しているのです。
この一連の子宮内膜の変化は、卵巣が出すホルモンによって制御されています。これらのホルモンのバランスが崩れると、月経もふだんと変わってしまうことがありえます。
月経に関する異常、あれこれ
月経の異常についてお話ししました。月経に関するトラブルには、さまざまな種類があります。
- 無月経
- 月経周期の異常
- 月経期間、量の異常
- 不正出血
- 月経痛、月経困難症
- 月経前症候群
これらのトラブルがあるとき、あなたならどうしますか。
ちょっとしたことなら、産婦人科の受診は避けたいなぁと思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、受診の結果、「心配いりません。様子を見ましょう」と言われることも少なくありません。
しかし、月経が多くて重症の貧血になることもあります。不正出血は、がんの症状かもしれません。
治療が必要な病気を放置しないためには、次に示すような症状があれば、必ず産婦人科を受診なさってください。
- 初めての月経が、15歳になっても来ない
- 月経が2週間遅れた(妊娠したかも!?)
- 月経が3か月来ない(妊娠してないのに)
- 45歳前なのに、月経がもう来ない
- 月経が多くて困る(期間、頻度、量)
- 不正出血(セックスの時、閉経後は特に!)
- 解決したい月経トラブルがある(痛みなど)
そしてもちろん、2年に1度の子宮がん検診をお忘れなく。困ったことがないうちに産婦人科デビューをしておくことをお勧めします。
月経前症候群なら、症状記録がおススメ
月経前症候群でお困りの方は、少なくありません。特に、30代以降に症状が強くなったとおっしゃる方が多いように思います。
月経前症候群の診断のためにも、月経周期のどの時期にどんな症状があったかを記録することが大切です。
ご自分の身体のサイクルを知るだけで、あらかじめ心の準備ができたり、予定を調整することができ、つらい時期もしのぎやすくなることがあります。
月経は、あなたの身体のバロメータです
月経について、そのしくみを少し丁寧にお話ししました。
うっとうしいなと思いがちな月経も、大切な仕事をしていると知れば、今までより前向きに向かい合えるのではないでしょうか。
身体のサイクルに意識を向けることで、繊細な変化に敏感になれるかもしれません。
参加者の皆さんには、月経のしくみやトラブルについて学ぶことで、ご自身の身体を思いやるきっかけを持っていただけたのではないか、と思っております。
今後も、皆さんの日々の健康のお役に立てるような情報を提供していきます。