ジェンダーに関わらない「個」の尊重を
6月17日は、福性寺にて2回目の性カフェを開催しました。
蒸し暑いなか、お集まりくださった皆さま、ありがとうございました。
また、初めての試みとして、現地参加がかなわなかった方ともウェブでつながってお話をしました。オンライン上でも、お話を聴き合うことができ、とてもよい経験になりました。
「男らしさ」「女らしさ」って?
男らしい、女らしい、という言葉で表せるようなイメージは、社会的な役割である「ジェンダー」につながります。
性カフェでは、皆さんが感じたり思ったりしている「ジェンダー」についてお話してもらいました。
男性には、責任感やリーダー。女性には、母性やサポート役など。
社会における役割にまつわるイメージがあることを共有しました。
そして、髪の毛の長さや服装など、外見や表現方法に関しても「ジェンダー」によって異なるイメージが存在するという意見もありました。
そのうえで、それは必要なものか?という点について話を進めていきました。
「個」の尊重を
参加者のおひとりは、性別に関わらず、一人ひとりを見るようにしているとお話ししてくださいました。
「ジェンダー」に関わらず、一人の人間として尊重されたいと言われた方もいました。
誰もが、「ジェンダー」が何であるか以前に、ひとりの人間なのです。
その人が持つ「個」を尊重することが人権を守ることだと感じました。
残念ながら、「ジェンダー」が持つ既存のイメージによって、したいことができなかったり、やりたくないことをせざるをえなかったり、そういう苦しみを持っている人がいます。
「ジェンダー」やその他の因子にとらわれてしまっては、その人本来の力を発揮することができません。
一人ひとりの力が発揮できる社会へと変えていくためにも、「ジェンダー」のイメージに束縛されていないか、もう一度自分の意識や態度を見直していこうと改めて思いました。
「ジェンダー平等」はまだまだ途上
カフェでは、高校生に対して行った「ジェンダー」に関するアンケートの結果を見ながらのお話もしました。
地元の高校生に対して「男だから」「女だから」という問いに対して、どんなことを思ったか書き留めてもらったものをまとめたものです。
どのような回答があったのでしょうか。
男だから、「おごらなくてはいけない」「働かなくてはいけない」「髪は短い」などなど。
女だから、「料理ができる」「家事をしなくてはいけない」「髪は長い」などなど。
カフェでは、性的役割を意識している高校生が依然として少なくないことに驚きの声が出ました。また、男性の方が「しなくてはいけない」「しなければいけない」という表現が多かったことが気になる、という感想もありました。
私たち大人も、頭ではわかっていても、まだ感覚として「ジェンダー平等」が染みついていないのだろうと考えます。一方で、世論は少しずつ変わってきているという意見も出されました。
参加者の皆さんのように、個を尊重する意識を持って、「ジェンダー平等」の実現へと向けて活動を続けていきます。
性カフェを終えて
今回は、参加してくださった皆さんの意識が高かったため、「ジェンダー」をすぐに飛び越えて「個」を尊重しようという考えが出ました。お話しすることで力をもらえる、そんな場のエネルギーも感じました。お話しくださった皆さんの今までの経験や経験に基づいたお考えを聴くことができ、とても貴重な時間となりました。お礼申し上げます。
今回のカフェでも、とても素敵な方との出会いがありました。
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