むくみが気になりませんか?
むくみで悩む女性は多い
あなたは、むくみでお悩みではありませんか。
むくみは、医学用語では浮腫と言います。浮腫は、毛細血管の中から周囲の皮下組織に水分が漏れ出て、過剰に貯留した状態と定義づけられています。
病気ではないものの、むくみが気になっている女性は少なくありません。
それは、なぜでしょうか。
月経前はむくみやすい
月経(生理)前にむくみを感じることはありませんか。
実は月経前は、病気でなくてもむくみやすい時期です。それは、卵巣が出すホルモンのはたらきによります。
月経前に卵巣が分泌する黄体ホルモンは、血管の透過性を上げます。血管の透過性があがると、血液中の水分が血管外に漏れ出やすくなり、むくみになるわけです。
妊娠中は特にむくみやすい
月経前よりもさらにむくみが出やすい時期が妊娠中です。
妊娠中は、黄体ホルモンだけでなく多くの性ホルモンがたくさん分泌されます。これらの働きによってむくみやすくなります。
さらに、妊娠中は血液の水分量も増えるので、血管から水分が漏れ出やすくなります。
なお、このように妊娠中はむくみやすいものですが、そのむくみの中には妊娠高血圧症候群などの合併症の症状として現れるものがあります。
急にむくみが出た、ひどくなった、体重が一気に増えたなどの症状があればかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
ひどいむくみは病気のサイン
むくみがひどいなと感じたら、足の甲やすねの前側を指で10秒ほど抑えてみましょう。
指を離してもへこんだままなら、病的なむくみ「浮腫」のサインです。
特に以下に示すようなむくみは、心臓や腎臓、肝臓などの臓器の異常や血栓症などの病気のサインかもしれません。
- 急にむくむようになった
- 息苦しさを伴う
- 片脚だけむくむ
- 痛みを伴う
原因を調べ、必要な治療を受けるために、医療機関を受診しましょう。
むくみケアはタイプに合わせて
タイプ①ふだん体をあまり動かさない
- 弾性ストッキングをはく
- 足を挙げて寝る
- 「第2の心臓」である脚をよく動かす
血液を巡らせるポンプ(心臓)の働きを助けましょう。
タイプ②冷え症、血のめぐりが悪い
- 入浴、足浴で身体を温める
- 皮膚をこするように、優しくマッサージをする
血液循環をよくし、リンパの流れも促します。
タイプ③食生活が気になる
- 塩分を控える
- 野菜・果物を積極的に食べる
- たんぱく質をしっかり食べる
タイプ④何かをきっかけにむくんでいる
生活習慣の中で、むくみの原因になるものの一つにアルコールがあります。
- アルコールを控える
- 皮膚に強い刺激を与えない
血管の透過性を上げるような刺激を避けましょう。