“妊活”のキホン―プレコンセプションケアをご存知ですか?―
5月11日、Mimosaのつぼみサロンを開催しました。
竹内先生の元気なかけ声に合わせて体を動かしました。その後、”妊活”中に心がけてほしいことをお話しし、皆さんのいろいろな質問にお応えしました。
それにしても、”妊活”に関する疑問は多岐にわたり、心配ごとはなかなか尽きません。
なぜでしょう?
それは、正しい情報になかなかたどり着けないこと、最先端の医療にも限界があり、分からないことや不確実なことも少なくないこと、などによります。
つぼみサロンでは、今後も”妊活”を考えている皆さんに役立つ情報をお届けします。
疑問や不安の解消はもちろん、ストレス軽減や気分転換にもなるような場にしていきますね。
ところで、”妊活”のゴールは、妊娠ではありません。
そこから始まる妊娠、出産、育児を見据えて、妊娠前に心がけてほしいセルフケアについてまとめました。
プレコンセプションケアとは
プレコンセプションケアとは、WHOによると、妊娠する前に女性およびカップルに医学的、行動学的および社会的な健康介入を提供することです。
この介入により、女性とカップルの健康状態を改善し、お母さんと赤ちゃんに悪影響をもたらす可能性がある行動や個人および環境的な要因を減らすことを目指しています。
また、最終的な目的としては、いま現在だけではなく長期的にも、母子保健を改善することを掲げています。
栄養の問題、予期せぬ妊娠、不妊症、持病がある人のケアなど、医療を受けやすい環境にある日本でも、ケアが行き届いていないところは少なくありません。
そして、一人ひとりに最適なケアを提供し続けていくのは、尽きることがない課題と言えるでしょう。
プレコンセプションチェックをしてみよう
プレコンセプションケアは、妊娠が可能な年齢にあるすべての女性に意識してもらいたい内容を含んでいます。
妊娠をいま考えている人も、まだ先と考えている人も、考えていない人も、プレコンセプションケアを行うことで、より健康で幸せに過ごすことができます。
ここでは、国立成育医療研究センターのプレコンセプションケアセンターがHPで公開しているチェックシートをご紹介しましょう。(引用はこちらのページから)
- 適正体重をキープしよう!
- 禁煙する。受動喫煙を避ける。
- アルコールを控える。
- バランスの良い食事をこころがける。
- 葉酸を積極的に摂取しよう。
- 150分/週運動しよう。こころもからだも活発に!
- ストレスをためこまない。
- 感染症から自分を守る。(風疹・B型/C型肝炎・性感染症など)
- ワクチン接種をしよう。(風疹・インフルエンザなど)
- 危険ドラッグを使用しない。
- 有害な薬品を避ける。
- 生活習慣病をチェックしよう!(血圧・糖尿病・検尿など)
- がんのチェックをしよう!(乳がん・子宮頸がんなど)
- 持病と妊娠について知ろう。(薬の内服についてなど)
- 家族の病気を知っておこう。
- 歯のケアをしよう。
- 計画:将来の妊娠・出産をライフプランとして考えてみよう。
まずはできることから始めよう
チェック項目がたくさんあることにビックリされた方もいるかもしれません。
気を付けなければならないことがたくさんある…と思いませんでしたか。
無理にがんばる必要はありません。ひとつずつ、できることから始めていきましょう。
自分の持病や家族の病気について知る。
手始めに、ここからスタートしてみましょう。
次に、がん検診や生活習慣病のチェックは、ふだん受けている健康診断や人間ドックなどでできているか、確認してみましょう。
生活習慣の改善は最も重要で、かつなかなか難しいところです。
食べることが好きな人なら、お食事から。
体を動かすことが好きな人なら、運動を。
なるべく楽ちんにしたいなぁと思う場合は、サプリを活用してもよいでしょう。
悩んだときには「つぼみサロン」で聞いてみよう
つぼみサロンでは、”妊活”に関した情報提供をすると同時に、皆さんの疑問や質問にお答えしています。
プレコンセプションケアについても、ご相談に乗りますので、気になる方は是非いらっしゃってください。
Mimosaのつぼみサロン
日時:6月12日(水)午後5時30分~午後7時
場所:CONCH PEARL 2階
兵庫県加古川市加古川町寺家町8-5
参加費:2000円