知ってほしい、子宮頸がん。受けてほしい、がん検診。

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皆さんは、キティちゃんの横顔を見たことがありますか。

横顔のキティちゃんは、子宮頸がん予防啓発プロジェクト「Hellosmile」の応援キャラクターです。

詳しく知りたい方、実際にキティちゃんの横顔をご覧になりたい方はこちら→https://www.tfm.co.jp/hellosmile/index.php?catid=1032

ところで、この横顔のキティちゃんには、コンセプトがあります。

それは「見つめる先には、幸せな未来がある」です。

幸せな未来のために見つめてほしいのは、あなたの大事なからだ。

あなたの幸せな未来のために、Mimosaからのお願いです。

すべての女性に知っておいてもらいたい、子宮頸がんのこと

若い女性に多いがんである

子宮頸がんは、20~30代の女性に増え続けているがんです。国立がん研究センターの報告によると、20~39歳で発症するがん症例の8割が女性です。

「がんなんて、歳をとってからなる病気でしょ」という考えが通用しません。

早期発見が重要である

子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分から発生します。
早期に見つけることで、ほぼ確実に治せます。通院や入院の期間も短く、治療の負担もぐんと小さくて済みます。

がん検診で早期発見が可能である

子宮頸がんは、症状がなくても発見することができます。
また、子宮がん検診を実施することによって子宮頸がんの死亡率を減らせることが証明されています。

全国の自治体が、子宮頸がんのがん検診を実施しています。

https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/contact/list/

これからの毎日をすこやかに過ごすために、特に子育てで忙しい年代の女性こそ、気になる症状がなくても子宮がん検診を受けましょう。

不正出血やおりものなどの気になる症状がある方は、産婦人科を受診しましょう。

子宮がん検診を受けに行かない10の理由と解決策

理由1 恥ずかしい

プライベートゾーンを他人に見せるわけですから、恥ずかしく感じるのは当然です。
そのうえで、次の二択を考えてみましょう。

  1. 信頼できる産婦人科医(かかりつけ医)を持ち、その医師による検診を受ける
  2. 「検査」と割り切って、医師にこだわらずに検診を受ける

「オススメは1.です」と言いたいところですが、なかなか難しいですよね。
「出産してから産婦人科を受診していません」とおっしゃる女性は少なくありません。受診しなければ、信頼できる産婦人科医と出会う機会がなくて当然です。

だからこそ、子宮がん検診をキッカケに、ご近所の産婦人科を受診してみましょう。「もう一度受けてもいいな」と思えたら、暫定かかりつけ医です。何度か受診していけば、かかりつけ医として頼れるようになります。

「この先生とは合わないな」と思うかもしれません。その時は、次回のがん検診は違うところで受ければいいだけです。

本当に相談したいことができる前にかかりつけ医が見つかっていれば、心強いものです。そのためにも、子宮がん検診を活用しましょう。

ちなみに、最近の私は2.派です。がん検診は利便性を優先させています。
集団検診などでさっと検査してもらえば、検査にかかる時間はわずかです。恥ずかしいと思う暇もなく終わりますよ。

理由2 時間がない

子宮がん検診の検査にかかる時間はそんなに長くありません。内診台に座っている時間は5分もありません。
問診を受ける時間を入れても、30分もあれば終わります。

ただ、受ける施設によっては、その前後に待ち時間が生じることがあります。検査自体がすぐ終わるだけに、待ち時間の方が長くなってしまうかもしれません。
待ち時間がどのくらいなのか、受診する際に確認しておきましょう。
待ち時間が少ない曜日や時間を問い合わせたうえで、予約や受診の日時を決めてもよいでしょう。

そのうえで、時間のゆとりを持って受診しましょう。

理由3 仕事が忙しい(から、時間がない)

なるべく仕事に差し支えがないように、がん検診を受けられる方法を考えましょう。

まず、お住まいの自治体によるがん検診の案内を見てみましょう。
多くの場合、集団検診と個別検診があります。個別検診では、受診する医療機関が夕方や土曜日に診療をしているところもあるはずです。
自宅のそばだけではなく、職場の近くの医療機関も探してみましょう。

お住まいの市町村から離れていても、がん検診と同じ検査を受けることは可能です。

また、定期健診とともに、福利厚生の一環としてがん検診を受けることが可能な職場もあります。受診のために休めたり、仕事の融通がきいたりするところもあるので、確認してみましょう。

子宮がん検診にあてる時間は、2年の間にたった1回、長く待っても半日あれば充分です。

子宮頸がんが進行してから見つかることを考えると、そのくらいの時間はかけてほしいなぁ…、というのが産婦人科医としての本音です。

理由4 自分は健康だから、大丈夫

今までに多くの子宮頸がんの患者さんを診てきましたが、初めから体調が悪そうな方はほとんどいませんでした。

がん検診では、そんな症状がない人の初期の異常も見つけてくれます。

「健康だから大丈夫」ではなく、健康でいるために、検診を受けましょう。

理由5 お金がかかる

子宮頸がんのがん検診は、自治体が行う対策型検診のため、その受診費用は安くなっています。
市町村によって違いますが、数百円~2000円程度の費用で受診できます。

また、生活保護世帯や市民税非課税世帯などに対する費用免除の制度があります。

お住まいの自治体や保健センターに問い合わせてみましょう。

理由6 必要な時に受診するから、大丈夫

必要な時、ってどんな時でしょう?

誰もが「これはおかしいかな」と思うような症状が出るのは、がんが進行してからです。
症状が出ないからこそ、検査で調べる。

必要な時は、症状が出てからではなく、症状がない「いま」だと考えましょう。

理由7 痛い

子宮頸がんのがん検診は、基本的にはほとんど痛みを伴わない検査です。

ただ、「腟鏡」という器械を腟に入れる時に痛みを感じることがあるかもしれません。
「痛いかも?」と緊張すると、脚やお尻に力が入って、腟も締まります。締まっているところに器械を入れて広げると、どうしても痛みを感じてしまいます。

なので、難しいかもしれませんが、なるべくリラックスしましょう。

検査を受ける時のポイントは3つ。

  • 口からゆっくり息を吐く。なるべく細く長く。
  • 全身の力を抜く。お尻を内診台にしっかりつけ、脚はゆったりと開いておく。
  • 自分がしてほしいこと、してほしくないことや、痛みに対する恐怖などがあれば、あらかじめ担当医に伝えておく。「何をするか言ってから始めてほしい」「カーテンは開けておいてほしい」「以前、痛かったことがある」など、情報があれば配慮できます。我慢しないでください。

理由8 生理(月経)と重なって、検査が受けられない

出血があっても検査はできますが、やはり生理中ではない時期の受診をお勧めします。
今までの月経周期から予測して、なるべく重ならない時期で予約しましょう。

ただ、終わりかけや始まりそうといった程度の出血なら問題ありません。
せっかくのチャンスを逃すことなく、受診なさってください。

繰り返す不正出血や月経不順のために、生理の日程が予測できない方は、「がん検診に行けない」と考えるのではなく、その不調を解決するために産婦人科を受診しましょう。

その場合、出血の有無は気になさらないでください。

理由9 がんと分かるのがこわい

今は2人に1人ががんになる時代です。検診を受ける受けないにかかわらず、私たちは何らかのがんになる可能性が5割あるということです。

もし、がんになっているのに検診を受けずに放置していたら、どうなるのでしょうか。

子宮がんの場合、子宮から出血が起こるようになり、その出血が止まらなくなります。出血が多くて命取りになることもあり得ます。

私も、ある日突然その状態になると想像したら、とってもこわいです。

そうならないためにできること、それががん検診です。
がんがこわい人こそ、がん検診を受けましょう。

理由10 なんとなく

意外に多い、この理由。

がんを身近なものと思わなければ、がん検診は先延ばしにしてしまいがちです。
でも、がんは他人ごとではありません。

なんとなく受診していないだけなら、なんとなくでも構わないので受診してください。

異常があってもなくても、その情報があなたの健康につながります。
だから、なんとなく受診したとしても、検査結果はしっかり確認しましょう。

乳がん検診も忘れないでほしい

子宮頸がんは20歳から、乳がんは40歳から、2年に1回のがん検診を受けられます。

乳がんは、女性が最もかかりやすいがんであり、しかもそのピークは40歳代半ばです。乳がん検診は、子宮頸がんと同様、その有効性が認められたがん検診です。

40歳を迎えたら、子宮がん検診とセットで受けるようにしましょう。

「見つめる先には、幸せな未来がある」

あなたとあなたの大切な人の幸せな未来のために、日頃の備えとしてのがん検診を受けてみませんか。

最後に

この投稿は、「シンママStyle」というサイトに掲載していたコラムを一部修正したものです。
コラムの初回に子宮がん検診についてお伝えしました。

それは、シンママ(シングルマザー)にこそ、子宮がん検診を受けてほしい理由があったからです。

「不正出血が続く」と受診されたシンママさんが、診察で見ただけでもわかる程度まで進行した子宮頸がんだったことがあります。

すぐ治療を受けるよう説明した時の、「子どもをどうしよう…」と絶句なさった彼女の顔が、今でも忘れられないからです。

謝辞

「シンママStyle」は2021年9月末をもって閉鎖されることになりました。「シンママStyle」の編集長をはじめとして編集部の皆さんには、Mimosaの活動理念にご賛同いただき、コラムを書く機会を与えていただきました。
また、Mimosaのホームページ読者の皆さんの健康にお役立ていただくため、コラム原稿の再掲を快くご承諾くださいました。ここで改めてお礼を申し上げます。