「産婦人科医が実践するキホンの薬膳」を受講しませんか

薬膳

「キホンの薬膳」が目指すもの

中医薬膳学とは、「食薬同源」という考え方をもとに、食事によって養生、病気の予防や治療を目指すものです。

「キホンの薬膳」講座では、毎日の食生活に「食養」(=食材を用いて身体を養う食養生)の考え方を取り入れる工夫についてお伝えしています。

目指すゴールは、心身におけるバランスがとれた状態です。
食事に気を遣って、おいしく健やかな毎日を過ごしましょう。

気血水(津液)をもとに体質チェック

気・血・水とは、生命活動によって産生されるとともに生命活動を維持する基礎物質を意味します。

:人体を構成する最も基本的な物質。生命のエネルギー
:脈中をめぐる、赤い色の液体。全身を栄養する
:生体における生理的な水液の総称。全身をうるおす

これらのバランスが整っていることが大切です。バランスが崩れると、不調が出てきます。

下記のチェックシートでご自分の体質チェックをしてみましょう。

体質 チェック項目当てはまる個数
気虚顔色が白っぽい
舌がむくんでいる
疲れやすい
冷え症である
食欲がない
息切れがする
声が小さい
風邪をひきやすい
下痢をしやすい
トイレの回数が多い
/10
気滞怒りっぽい
憂鬱である
あちこち痛む
頭痛がする
咳がよく出る
ため息が多い
喉が詰まった感じがする
おなかが張っている
げっぷやおならが多い
月経不順になりやすい
/10
血虚顔色が悪い
眠れない
めまいがある
動悸がある
目がかすむ
爪がもろい
こむら返りをおこしやすい
手足がしびれる
皮膚が乾燥している
月経の量が少ない
/10
瘀血顔色が暗い
舌が紫色っぽい
吹き出物が出やすい
肌が荒れてシミが多い
あざができやすい
さすような痛みがある
肩こりがある
手足が冷える
便秘がちである
月経の量が多い
/10
陰虚頬が赤っぽい
肌が乾燥している
のぼせる
声がかれる
目が乾く
夕方に微熱が出る
手足がほてる
喉が渇く
便が硬い
尿量が少ない
/10
水滞全身が重だるい
舌がむくんでいる
むくみやすい
痰が出やすい
頭が重い
めまいがある
水太りである
水っぽい鼻水が出る
尿量が多い
下痢しやすい
/10

多くの場合、どの体質にも当てはまる項目が含まれます。
ここでは、一番多くチェック項目が当てはまったものを自分の体質と考えましょう。

「キホンの薬膳」のレシピをご紹介

レシピ①:玫瑰陳皮茶

ほのかに甘い香りがします

材料:

  • 玫瑰花(疏肝解鬱、温性、甘・微苦味)4g
  • 陳皮(理気健脾、温性、辛・苦味)4g
  • お湯400~500ml

作り方:

  1. お湯を沸かし、火を止めてから玫瑰花と陳皮を入れる
  2. 10分ほど蒸らす

レシピ②:夏野菜を使った豚しゃぶサラダ

材料:

  • レタス(清熱利尿、涼性、苦・甘味)→手でちぎる
  • きゅうり(清熱利水、涼性、甘味)→半分の長さに切り、皮むき器で薄切りにする
  • トマト(清熱生津、微寒性、甘・酸味)→ヘタをとり、輪切りにする
  • アスパラガス(滋陰生津、微温性、甘・苦味)→袴をとり、5cmの長さに切る
  • おくら(健脾消食、涼性、辛・苦味)→縦半分に切る
  • みょうが(発汗解表、温性、辛味)→洗って縦半分に切り、千切りにする
  • 豚肉しゃぶしゃぶ用(滋陰潤燥、平性、甘・鹹味)
いろどりも綺麗なサラダになりました

ドレッシング用

  • しょうゆ(清熱解毒、寒性、鹹味)
  • 山査子酢(活血散瘀、温性、酸味)
  • レモン(生津止渇、平性、酸・甘味)

作り方:

  1. 静かに沸騰したお湯で豚肉をゆで、ざるにあげる
  2. アスパラガス、おくらをゆでる
  3. それぞれの野菜を食べやすい大きさに切る
  4. しょうゆ、酢かレモン汁をあわせてドレッシングをつくる
  5. 豚肉と野菜を皿に盛り、ドレッシングをかける

レシピ③:東播磨の野菜を使ったホットサラダ

材料:

蒸した卵が評判でした
  • 人参(補気滋陰、涼性、甘・微苦味)
  • 玉ねぎ(健脾理気、温性、辛・甘味)
  • とうもろこし(清熱利水、平性、甘味)
  • なす(清熱止血、涼性、甘味)
  • ねぎ(発汗解表、温性、辛味)
  • 卵(滋陰潤燥、平性、甘味)

作り方:

  1. それぞれの野菜を食べやすい大きさに切る
  2. すべての食材を蒸し器で蒸す
  3. 卵は殻をむく
  4. 卵と野菜を皿に盛り、塩をふる

レシピの決め方

レシピを決めるときは、東洋医学で治療をするときと同じ考え方をします。
自分の体質や体調、季節や環境、病気のもととなる邪気など、それぞれがどんな状態かをふまえたうえで、バランスを整えていきます。

  1. 正気を補養する
  2. 邪気を取り除く
  3. 調和させる

なんだか難しそう、と思われた方。

まずは、自分のココロやカラダの状態を振り返っていただくことが大切です。
講座に参加して、一緒に体験してみませんか。

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