更年期のほてり、汗

「職場で私だけ汗をかいていて…恥ずかしくて」
「接客商売なのに、あまりの汗で仕事になりません」
その悩み、解決しませんか?

まず、正しい情報を手に入れましょう。そこから適切な対処法が見えてくるはずです。

多くの患者さんが「職場で私だけ暑がっている」「家族は平気なのに、私だけ汗をかいている」と「私だけ」であることを気にかけていらっしゃいます。
断言します。あなただけではありません。
古いデータですが、1997年に発表された日本産科婦人科学会が全国で実施したアンケート結果によると、年齢が40-65歳の2273人のうち、258人が「発汗」の症状があると答えていました。10%以上の女性がよく汗をかき、そのことを気にしているのです。
あなたの症状には仲間がいます。産婦人科医という味方もいます。一緒に改善しましょう。

更年期の汗は特徴的です。
首の後ろからだらだら出る汗で髪の毛が濡れたり、髪の毛の毛穴から汗が噴き出るように感じたりします。しかも、その後、急にゾクゾクするほど身体が冷えたりします。
寝ている間に汗をかき、夜間にパジャマを替えなくてはならないことがあるかもしれません。
緊張した時に出やすい傾向があるようです。午後に多い、という方もいらっしゃいます。
あなたの汗にも特徴があります。傾向をつかんで、対策を立てやすくしましょう。

更年期のほてりや発汗が気になり始めるのは、月経が乱れ始める40歳代後半です。閉経前後に症状のピークを迎え、その後、徐々に落ち着いていきます。
閉経後にも症状が続く人もいますが、悪化し続けることはありません。
ツライ汗にも終わりがあります。諦めないで、前向きに更年期を過ごしましょう。

なぜ、更年期にほてりや発汗がおこるのでしょうか。
女性ホルモンの減少に加えて、自律神経の乱れが関係していると考えられています。
減少した女性ホルモンは、補うことができます。「ほてり」や「発汗」にはホルモン補充療法がよく効きます。
産婦人科を受診すると、汗に隠れたほかの病気がないか、更年期と言えるホルモンバランスなのかどうか、確認したうえで治療します。もちろん、ホルモン補充療法以外にも選択肢があります。産婦人科医とよく相談して、治療していきましょう。

自分でとれる対策もあります。

  1. 汗をかく自分と折り合いをつけるために
    • 記録を付けて、自分の傾向を把握し、あらかじめ対策をとる。
    • 汗対策を万全にして、気にしすぎない。
  2. なるべく汗をかかなくするように
    • ふだんから汗をかいておく。
    • 交感神経を興奮させすぎない。

それぞれの内容は、また後日にお伝えしますね。

読むだけでは分かりにくいと思われた方、実際に仲間とお話しして思いを共有したい方、9月7日にWACCAまでぜひお越しください。

《参考文献》
廣井正彦.更年期障害に関する一般女性へのアンケート調査報告.日産婦会誌.1997;49:433-439.
日本女性心身医学会ホームページ》一般のみなさまへ》女性の病気について》ほてり